「お灸」について
2018.10.19|ブログ
こんにちわ。
ゆう鍼灸整骨院 新福院の利根です。
皆さんはお灸と聞くとどのようなイメージを持たれるでしょうか。
「お灸=お年寄りがするもの」
「熱くてやけどするもの」
お灸されたことのない方にお聞きすると
こう思われている方多いのですが、
最近では、1人で簡単にできる煙のでないものや良い香りがするものなど
様々なお灸が販売されていることもあり、密かに人気となっています。
今回はお灸の治療方法やその効果についてご紹介します。
お灸は、ツボへモグサを置いて火をつけ、その温熱刺激によって、体調などを整える治療方法です。
お灸の起源は、今から二千年以上前に古代中国の北部地方で発症したとされています。
日本には6世紀ごろに遣隋使や遣唐使によって、仏教とともに伝わったとされ、
以来民間療法として広く浸透するようになりました。
戦前は、日本の多くの家庭にモグザが常備され、足腰などの痛みや、
おなかが痛いときなどに、お灸をすえていたようです。
現在では大学病院などの特定機能病院でも、鍼灸(しんきゅう)治療として積極的に取りいれられています。
また、最近では家庭で手軽にできる「せんねん灸」というものもあり、
お灸がより身近なものになってきているようです。
灸の原料となっているモグサ(艾(もぐさ))は、
乾燥させたヨモギの葉の裏にある白い綿毛を精製したものです。
ヨモギは、ヨーロッパでは「ハーブの女王」と呼ばれるほど様々な効果が期待される薬草で、
日本では馴染み深い植物だと思います。
またヨモギには、胃を整える効果や、利尿、解熱、止血など様々な薬効成分が含まれているのが特徴です。
ここから灸治療の効果についてご説明していきます。
<免疫力アップ、むくみの解消>
皮膚に対して温熱刺激を与えることで、皮膚の下にある血管やリンパ節が刺激。
そうすることにより、細胞が活性化され免疫力がアップします。
また、血液やリンパの流れが改善され、むくみの解消にもつながります。
<リラックス効果や鎮痛作用>
モグサを燃やしたときに出る独特な香りは、仏壇の臭いがするっと言われることも。
原料のヨモギに含まれるシネオールという成分が燃焼したときの香りで、
さわやかですっきりとした芳香をもつため、リラックス効果が期待できます。
また、このシネオールには消毒や殺菌、鎮痛作用が含まれているため、
お灸をすえることによって、皮膚から体の内部に浸透していき、痛みを和らげる効果も期待できます。
<様々な症状の改善>
灸の治療では、経穴(つぼ)に対してお灸をすえ温熱刺激を与えるため、
経穴(つぼ)それぞれの作用が期待できます。
例えば、目の疲れや肩こり、腰痛、むくみ、ストレス、不眠など様々な症状の改善が期待できます。
気持ちよくて寝てしまうことの多いお灸。
是非一度お試しください!